20: ENJOY ◆Wa9jO0ZpHQ 2014/08/11(月) 08:11:02 ID:LIo3XTrA0

シトロン「そういえば僕たちなにかしなきゃいけないことがありますよ!」

ユリーカ「えぇ~?なに?」

セレナ「あっ!サトシママにこのことを教えなきゃ!」

シトロン「それですよ!……しかし僕はサトシママの電話を知りません……」

セレナ「私、オーキド博士のならわかるわよ?」

シトロン「なるほど、オーキド博士ならカントー地方の博士ですしサトシは家が同じ街にあるとか言ってましたねぇ…」

ユリーカ「じゃあ教えなきゃだね」

 

21: ENJOY ◆Wa9jO0ZpHQ 2014/08/11(月) 10:47:10 ID:LIo3XTrA0

セレナ「じゃあかけるわよ?……」カチャッ!

ぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっ……プルルルルル…

オーキド『もしもし、こちらオーキドですが…』

セレナ「私、セレナといいます!」

オーキド『おぉ!セレナちゃんか!キャンプのときであったっきりじゃな!』

セレナ「覚えてらしたんですね!では話が早いです!」

セレナはオーキドに今まであったことを全て話した……

オーキド『サトシが…なんと……』

シトロン「はい、なのでサトシママを連れてこちらの病院に来ていただけますか!?」

オーキド『……わかった…サトシママを連れてすぐそっちに行こう、明日には着くからのぉ……』

 

22: ENJOY ◆Wa9jO0ZpHQ 2014/08/11(月) 11:11:31 ID:LIo3XTrA0

シトロン「今日は向かいのホテルに泊まりましょう……」

ユリーカ「そうだね、ユリーカもう疲れちゃったぁ…」

セレナ「そうね…私もシャワー浴びたいわ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

シトロンが夜中ふいに目を覚ましたときセレナとピカチュウの姿がなかった…

シトロン「セレナ?ピカチュウ?」

キィ…ひゅおおおぉぉ…

シトロンが窓を開けると、バルコニーで夜空を見上げてるセレナとピカチュウがいた……

セレナの髪は風に吹かれてなびき、体は月夜に照らされていた……

セレナ「ねぇ…ピカチュウ……私どうしたらいいのかな?」

そういうとセレナは優しくピカチュウの頭を撫でた

ピカチュウ「チャアァ~♪」

シトロン「セレナ……」

セレナ「あら、いたのねシトロン」

シトロン「えぇ、明日にはサトシママも着くんですし、心配することはないですよ」

セレナ「うぅん…もしもサトシが思い出せなかったら……ピカチュウは……うっ……うっ……」

セレナの頬には涙が伝っていた……

ピカチュウ「チュウゥ…」

シトロン「………」

セレナ「私は……サトシに何ができるのかなぁ……」




 

24: ENJOY ◆Wa9jO0ZpHQ 2014/08/11(月) 11:47:47 ID:LIo3XTrA0

シトロン「セレナは……サトシのことが大好きなんですね」

セレナ「え!?いきなりなにいうのよ!?//」

シトロン「とても大切にしてるように見えますよ?」

セレナ「私は……サトシと違ってなにも目標がない……」

セレナ「サイホーンレーサーは…まぁ置いといて……」

セレナ「サトシは…ポケモンマスターになるって夢があるし、どんどん夢に近づいて行こうと努力してる……」

シトロン「セレナ……」

セレナ「なんの夢も目標もない私にもサトシは……『夢や目標なんて気づいたらできてるもんさ!今はその目標を探す旅なんだよ!』って……励ましてくれた……」

気づくとセレナの顔は涙でくしゃくしゃになっていた

セレナ「私は…そんなサドジが…好きなのよ……!!」

セレナ「いつも優しくて!勇気に満ち溢れてて!バトルしてるときのサトシの輝いてる目も……もう見れないのかもしれないっ!!」

シトロン「セレナ……」

セレナ「だからこそ……一緒にいたピカチュウのことも可哀想で……」

セレナ「今までの思い出も!どこか遠くに全部なくなっちゃうのよ!?」へたっ…

セレナはそういい終わると地に膝をつけていた…

セレナ「サトシ…………」

 

25: ENJOY ◆Wa9jO0ZpHQ 2014/08/11(月) 12:06:09 ID:LIo3XTrA0

シトロン「汚れちゃいますよ?ほら、立って?」

シトロンはセレナに右手を差し出した

セレナ「うん…ありがとう……」

シトロン「これ、使ってください」

セレナ「あ、ハンカチねありがとう……」

セレナは受け取ると顔をハンカチにうずめた…

セレナ「サトシィ…」

シトロン「今日は遅いですから、もう寝ましょう?」

セレナ「落ち着いたら部屋に戻るわ……ありがとねシトロン、優しいわね……」

シトロン「わかりました、じゃあ僕はもう寝ますね?」

セレナ「うん、おやすみ…」

 

29: ENJOY ◆Wa9jO0ZpHQ 2014/08/11(月) 15:05:40 ID:.CGI8irQ0

そのころ……

コジロウ「なぁ…ムサシ、やめにしないか?」

ムサシ「なによ!この手術してるときは人が全然いないのよ!食糧頂くならいましかないのよ!」

ニャース「とは言ってもムサシがナース目指してたとはいえ時代も変わってるし……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

サトシ「うぅん…トイレ行くかな…」

バッタリ…

コジロウ「あ」

サトシ「あ、こんばんわ」

 

30: ENJOY ◆Wa9jO0ZpHQ 2014/08/11(月) 15:16:31 ID:.CGI8irQ0

ムサシ「ジャリボーイ!?」

サトシ「え!?なんですかいきなり!?」

ニャース「ジャリボーイは今記憶を失ってるのにゃ…」

ムサシ「そういえばそうだったわね…」

サトシ「しゃ…喋るニャースだあぁ!!」

コジロウ「こいつは頑張って喋れるようになったんだよ」

ニャース「そうだにゃ」

ムサシ「動機が不純だけどね」

ニャース「うるさいのにゃ」

サトシ「もしかして…あなた達はお医者さんですよね?こんなところにいていいんですか?手術とか無いんですか?」

コジロウ「あぁ、白い服をきてるもんなぁ…」

ムサシ「私たちは医者じゃないわよ」

サトシ「そうなんですか、じゃあ僕の……」

サトシ「友達だったんですか?」

ニャース「(ど、どうするにゃコジロウ…)」

ムサシ「(私たちはあんたのピカチュウをいつも狙ってたのよ!って言えばいいじゃない)!」

コジロウ「(でもそしたら今のこいつは傷つくぞ…)」

ニャース「(でも記憶を戻させるのには…)」

 

31: ENJOY ◆Wa9jO0ZpHQ 2014/08/11(月) 16:58:38 ID:.CGI8irQ0

院長「あら?あなたはサトシ君ね、トイレならあっちよ」

サトシ「そうでしたね、ありがとうございます、それでは…さよなら!」

コジロウ「ああ…」

サトシは院長に連れられ去って行った…

ムサシ「なんとかなったわね…」

ニャース「あいつの目…なんだか色が抜けてたというか…」

コジロウ「だな…なんか寂しいな…」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

サトシ「あの人達も…僕の友達だった人なのかな…」

 

35: ENJOY ◆Wa9jO0ZpHQ 2014/08/11(月) 22:28:52 ID:LIo3XTrA0

~翌日~

シトロン「おや、あれはオーキド博士ではありませんか?」

セレナ「そうよ!オーキド博士ー!!」

?「あなたがセレナちゃんね!」

セレナ「あなたがサトシのママなんですね?」

?「えぇ、ハナコって読んでね」

セレナ「わかりました!じゃあ早速サトシのところに行きましょう!」

ハナコ「もちろんよ!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

セレナ「入るわよサトシ…」

サトシ「!き…君はこないだの…」

セレナ「えぇ、あの時はごめんね?」

サトシ「いや…いいよ…」

ハナコ「サトシ!サトシなの!?私よ!ママよ!!」

サトシ「あなたが僕のママなんですか……?……」

 

36: ENJOY ◆Wa9jO0ZpHQ 2014/08/11(月) 22:35:00 ID:LIo3XTrA0

セレナ「……っ!……」

シトロン「そんな…母親のことも覚えてないなんて……」

オーキド「わ、わしは君にピカチュウを渡したんじゃが…覚えとるかのぉ…?」

ピカチュウ「ピカアァ…」

サトシ「すみません……」

オーキド「そうか……」

うつむいていたサトシは顔をあげてこう言った……

サトシ「あの…もしかして僕は…そのピカチュウを連れて旅に出てたんですか?」

セレナ「!!……」

ピカチュウ「ピッ!?……」

シトロン「えぇ…そうですよ、ずっと苦楽を共にしてきたんですよ」

セレナ「あなたとピカチュウは一番の友達だったわ……」

 

39: ENJOY ◆Wa9jO0ZpHQ 2014/08/12(火) 20:08:37 ID:69NUBeEg0

オーキド「中庭を見るんじゃ」

サトシ「……!?」

オーキド「あそこにいるポケモンはみな全てお前を慕い、共に旅をしてきた仲間だったんじゃ……」

サトシ「そうなんですか……」

セレナ「ねぇ、思い出せない?」

シトロン「あなたはポケモンマスターを目指して旅をしていたんですよ?」

ハナコ「そうよ!サトシは…いろんな地方をお友達と一緒に旅してたじゃない!」

オーキド「そうじゃ、カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ、イッシュ、そしてここのカロスをな」

サトシ「………」

サトシ「僕は相当ダメな人間だったんですね……」

ユリーカ「え!なんで!?」

サトシ「だってまだこの年でそんなに冒険して、時には危ない目にもあったんでしょう?ママにも心配をかけさせて……」

サトシ「それでも夢を叶えることすら出来ない……」

サトシ「僕は…一体何人の人に迷惑をかけ続けてきたんですか?」

 

40: ENJOY ◆Wa9jO0ZpHQ 2014/08/12(火) 21:01:43 ID:69NUBeEg0

ツカツカツカ…

ぱちいぃーーーん……

サトシがその言葉を放ったあとセレナはサトシに向かって歩き出し、勢いよくビンタした!

サトシ「!?」

サトシは驚いた顔をして頬を抑えながらセレナを見上げた

セレナ「今から中庭へ行って皆に謝りなさい!!」

シトロン「セレナ!サトシになにをするんですか!」

セレナ「うるさい!シトロンは黙ってて!!」

シトロン「セレナ…」

セレナ「あなたは今までの旅してきた仲間達との時間を無駄だって言ってるのよ!?それがどういうことかわかる!?」

サトシ「君にはわからないさ!僕の気持ちなんて!」

セレナ「……なによ……どういうこと?」

シトロン「二人ともやめてください!」

セレナ「何度言ったらわかるの?シトロンは黙ってて!!」

シトロン「いい加減にしてください!サトシは怪我人なんですよ!?」

セレナ「そんなの関係ないわ!間違ってるから間違っていると言ってなにが悪いの!?」

 

42: ENJOY ◆Wa9jO0ZpHQ 2014/08/13(水) 08:56:22 ID:gLp7nioM0

サトシ「君らにはわからないさ!」

サトシ「記憶をなくした僕がいきなり現れた君たちにどんどん言われて!そんないっぺんに思い出せるわけないだろ!?」

セレナ「だからってあのポケモンたちに酷いこと言ったのには変わりないでしょう!?」

シトロン「二人ともいい加減にしてください!」

ユリーカ「皆やめてーーー!!!」

シトロンが振り返ると肩を震わせて泣いていたユリーカの姿があった…」

ユリーカ「なんで皆喧嘩しちゃうの?仲良くしようよぉ……」

そういうとユリーカはいきなり病室から走って去って行ってしまった……

シトロン「ま、待ってくださいユリーカ!」

セレナ「し、シトロン!ユリーカ!」

サトシ「行ったらどうですか?病院とはいえあんな子供が一人でいるのは危ないですからね……」

セレナ「……正直私はあなたに言いたいことがまだまだ沢山ある…でもね、これだけは言わせて……」

セレナ「今のサトシなんて私、大嫌い!」

そういうとセレナもシトロンの後を追いかけるように部屋を出て行った……

オーキド「セレナちゃん!?」

 

 

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